私の勤める保育園の5歳児のお部屋の前に
年老いた桜の木がありました
35年以上も前から そこにあったので
子どもたちの大先輩だった木です
いまはもうありません
病気だったのか 何本かの枝は腐り
表面にはコケが たくさんついていました
先週 このさくらの木は 職員と
子どもたちの手によって切られ
その人生を終えました
いまは この園庭で 静かに横たわっています
さくらの木が 子どもたちに引っ張られて
地面に落ちたときの
ドゴンという大きな音は
園庭にいる 誰もが聴いた
彼の最後の声でした