
最近、「鈴木先生」という漫画がものすごく面白い。
1巻を何年か前に買ったんだけど、
その時は、「ふーん、へー」ってくらいで、記憶に残らなかった。
数日前に、ふと、本棚から引っ張り出してきて、パラパラと読んだ。
そうしたら、心の中で引っかかりがあって、すぐに5巻までまとめ買いをした。
2巻3巻と読んでいくうちに、もうグイグイと引き込まれて今や鈴木先生の虜です。
あらすじは、中学校の先生が学校生活で起きるいろいろな問題を、
独自の理論で解いていくという、一見、金パチ先生風のものだけど、
GTOなどのヒーロー先生ものとの明らかな違いは、
読み手の主観で漫画の世界に入れる、、、いや、ちがうな、
読み手が、主観を持って漫画の世界に入り込める隙があるということか。
ヒーロー先生が、何かビシッとカッコいい事をしでかしたら、
それがその漫画のすべてだし、読み手は、憧れの目で
そのヒーロー先生を読む事が出来て、安心なんだけど、
この漫画の場合、主人公が問題を解決したところで、
彼の事を神格化する事はない。
むしろ、彼の脳内の悩みに、不安と笑いさえ感じてしまう。
ただ、やっぱり鈴木先生の教育に対する情熱と悩みに、
読み手は、凄みを感じて、ついつい彼を応援したくなる、そんな漫画だ。
この漫画を読んでいると、出てくる生徒たちの
驚くようなリアリティ溢れる言動に伴って、
まるで「自分は鈴木先生の同僚で、彼の悩みを横で
一緒に考えている一教師」のように思えてくるのだ。
ただ、作者の武富先生の凄さは、これだけリアルに中学生の
内面的な描写や問題を扱っているくせ、読み手が
物語に入り込みすぎる寸前のところで、現実離れしたエピソードを盛り込む。
そのエピソードのおかげで、読み終えた後の余韻を、
あくまで漫画としてのエンターテイメントと割り切る事が出来る。
これがリアルすぎる漫画だったら、もう、読み終えた後疲れちゃって
次の巻を読む気しなくなる。
そんなわけで、僕、「鈴木先生」に、ハマリまくってます。