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2007年11月の日記

2007年11月11日

ろうそくがすき

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ろうそくが好きな紘良氏に、先日遊びに来てくれたお友達が
プレゼントしてくれました。旅先のドイツで買ってきてくれました。
火を灯すと、お城が浮かび上がります。
かわいい・・・。

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もうひとつは、紘良氏の誕生日に我が家に来た
アロマキャンドル。いいにおいがします。

箱もまた、持ち手がクリスタルのような雰囲気で素敵です。

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すべてのイニシャルがあり、それぞれかおりが違います。
強いアロマに慣れていたわたしは、最初、「においがしない…」と
思ったのですが、静かに静かに香るこのキャンドルに
心をおだやかにしてもらいました。

ろうそくを見ると、幼稚園で、ろうそく作りをしたことを思い出します。
大きな鍋にはいった熱い蜜蝋に、なんどもなんども
紐を入れて、少しずつろうそくを太くさせます。
その、なんども、鍋に紐を入れた感覚や、
ろうそくのおいしそうなクリーム色は、
今でもわたしの手や腕や目にしみこんでいます。


ある年、わたしが日本で働く、「しぜんの国保育園」で、
園庭の釜で(この釜は、保護者の方々が作ってくださったものです)、
先生方と近くに住んでいらっしゃるフランス料理の
シェフの方が、バームクーヘンを焼きました。
鉄のくしに、ケーキの液を付けては、釜の中で回し焼き、
それをなんども繰り返します。

その姿を子ども達は、わたしのように
忘れないでいるのでしょう。
わたしは、子ども達にそんな思いをたくさんたくさん
心につもらせてあげたい、わたし自身もそんな思いを
重ねていきたいと思うのです。


秘密の底で

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お知らせがあります。

齋藤紘良のバンド、サタデーイヴニングポスト主催の
ライブが、11月14日三軒茶屋 Grapefruit moonにて行われます。

紘良氏は残念ながら出演できませんが、
サタデーはもちろん!
他の出演者の方々も素敵な音楽を奏でてくれると思います。
特設サイトでMYSPACEの視聴ができるのですが、
とても素敵なイベントになりそうでした。
いいなあ、みたいなあ。

詳細はこちらです。
秘密の底で

ぜひぜひぜひ遊びにいってみたください!
そしてわたしにも感想聞かせてくださいね!

2007年11月24日

TENORI-ON(テノリオン) とは?(前編)

 先日、phonicaというレコード店で行われた「TENORI-ON EXHIVISION」というものに行ってきた。
TENORI-ONとは、メディア・アーティスト岩井俊雄氏がYAMAHAと共同開発した新時代シンセサイザーの名前だ。
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 僕は、数年前から雑誌などでこのテノリオンの存在を知って興味を持っていたのだが、昨年、簗田寺で岩井さんがテノリオンを使ったライブをしてくれて以来、開発日記ブログやyoutubeなどで再三チェックをしていた。
そのテノリオンの開発秘話を開発者の口から聞ける貴重なイベントが、ロンドンで行われると聞いて早速、出向いたのだった。
Phonicaレコードショップへ到着すると、店の中はすでにガヤガヤしていて、時間が来ると店の奥にあるクラブスペースへ案内された。
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 会場には、フリードリンクと軽食が用意してあり、来ている客はみなリラックスムード。そして、いたるところにテノリオンのデモが置いてあり、みんな慣れない手つきながらテノリオンを操作している。
僕も、順番を待ってテノリオンを操作してみるが、思った以上に簡単に気持ちの良い音が出てくる。適当にボタンを押すだけで、かっこいい音が作れるので、なんだか順番待ちをしている人たちに、自分の出しているカッコいい音を聞かれているようで、ずっと演奏していたくなる。(実はこれがテノリオンの持つ一番の魅力だと思う。)
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 ふと辺りを見ると、岩井さんが場内を見回っていたので、話しかけてみた。岩井さんは今日の主役であり、これから何時間か英語でテノリオンの説明をしなければならない状況なのに、とても穏やかに話をしてくれた。(普通の人なら気が高ぶってあまり人と話したくない状況だろう)
 僕は岩井さんに、に今回はじめてお会いしたけれど、とても気さくで優しくて、話が面白くて、そして人の話を良く聞いてくれる人だ。こういう人が本当に頭の良い人なんだと思った。
 岩井さんの話では、テノリオンをYMOの三方に渡したところ、教授はいたく気に入って遊んでいたそうで、細野さんは、「これは売れるね」とボソッと言っていたそうだ。
最近、岩井さんはサンレコでコーネリアスと対談しているし、著名人がこぞってテノリオンを絶賛しているので、テノリオンの知名度もすぐに上がることだろう。
 さてさて、いよいよ岩井さんとYAMAHAによるテノリオンの紹介が始まった。
突然として、岩井さん自身によるテノリオンの演奏が始まる。沢山の人が集まる中、細かいテノリオンのボタンを押すのはとても勇気がいると思う。しかし岩井さんは臆することなく、繊細で美しいテノリオンの音を奏でた。演奏が終わるや否や、盛大な拍手が沸き起こり場内がどよめく。
そして、岩井さんによる解説が行われた。通訳を通して解説するのかと思いきや、すべて岩井さん自身による英語での解説。
 これですよ。
やはり本当に自分が伝えたいことは、自分の言葉で伝えたほうが良いに決まっている。
たとえ通訳のほうが英語が上手くても(といっても岩井さん自身英語がお上手)、テノリオンを作った人の喉から発せられる言葉のほうが見に来ている人の心を捕まえるのに簡単だろう。
テノリオンの解説は、youtubeなどで映像がアップされているのでここでは詳しく述べないが、様々なアイデアと、相当な試行錯誤のもとテノリオンが開発されたのだと、観客の誰しもが理解できる内容のプレゼンテーションだった。
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 どんな人々の愛が、どれほどテノリオンに注がれているのかが伝わってきたし、
僕は、これはもう職人の域だと思った。
シンセサイザーというものは、僕が生まれるずっと前からすでにあったし、僕らは、電子音に慣れ親しんで育った。
つまり、電子音楽は僕らの世代のフォーク・ミュージックであるとともに、20世紀から続く伝統芸術だ。
ピアノが17世紀に開発された音楽装置だとすれば、シンセサイザーは20世紀に開発された音楽装置で、この先、伝統的な楽器になっていくことだろう。そんな中、新たなハードウェアシンセサイザーがこうして職人芸のもと生まれたわけで、
大げさに言えば、テノリオンは、何世紀後になってもきっと21世紀初頭に生まれた電子楽器の新たな形として、語り継がれることになるはずだ。

(後編へ)

TENORI-ON(テノリオン)とは?(後編)

(引き続き)

 そんな事を思いながら岩井さんの話を聞いていて、僕はふと思った。
手に入れなくちゃ。
まだ、観客が会場に留まる中、僕は急いでphonicaレコードの店員に「テノリオンを一つおくれ」と頼んだ。
最後の一つだった。今回、岩井さんがロンドンに持ってきたのは6つというから、今手に入れておかなければ、次に手に入るのはいつになるかわからなかっただろう。
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プレゼンテーションが終わった後、Robert LippokやSecond、Graham MasseyらによるTenori-onを使ったライブパフォーマンス。
残念ながら、次の予定が入っていてほとんど堪能できなかったのだが、彼らのパフォーマンスの間、会場内で岩井さんが次々に来る質問に丁寧に答えているのが見えた。

帰り道、イギリス人のAlexisという音楽家と、Phonicaレコードの前で知り合って、仲良くなった。
後日、彼もTenori-onを購入したので、二人でTenori-onセッションをした。
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また、どんな世代に見せても、このマシンは興味をひく。
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TENORI-ONは、肉体的で視覚的、そしてリアルタイムに制御された音の配列をコントロールできるという快感を与えてくれる、まったく新しい楽器だ。そして、なにより、フォームが美しい。あの、小さな正方形の装置の中にミラクルサウンドが詰まっているという発想こそが21世紀。
TENORI-ONを見ていて、ふと、あるアーティストのデビュー・シングルのタイトル「Garden on the Palm」を思い出した。
「掌の庭園」。

テノリオン開発日記

いわいさんち(岩井俊雄さんのブログ)