
イギリスに来る前、いつかわたしもホームパーティーに
お呼ばれして、お寿司を作っていくのかしら……と
思っていたわたしですが、ついに、その日が来ました。
学校のお友達と、お互いの国の料理を持ち寄って
パーティーをしたのです。
ブラジルのウィラ、アフリカのカディー、
コロンビアのナタージャ、日本のヨーマくんとわたし。
ウィラは、チーズのパン(ポンデゲーショと聞こえた)や、
チキンをオーブンで焼いたもの、
あと、パン粉をそのまま食べるようなもの、
コンデンスミルクを使ったパフェを作ってくれた。
カディーは、サーモンをオーブンで焼いたもの、
クスクス、フライパンで焼いたバナナにゆで卵を
のせた料理を作ってくれた。
ナタージャは、ココナッツミルクをつかったコールスローを作ってくれた。
中にマスカットが入っていて、とても甘いサラダだった。
ヨーマくんは、なぜか、お味噌だけ持ってきた。

わたしのお寿司。サーモンと、ツナ。

食事は、ビュッフェ式で食べた。
みんな、おいしい、おいしい、と言って食べた。
本当に、どれも、これも、すべておいしかった。
他の国のお友達に自分の国のものを
「おいしい」って言ってもらえると嬉しい。
みんな、自分の国のことを知ってもらいたいと思って
作ったんだろうな、と思った。料理の説明をするとき、
それぞれ、自分の国の話を、すこし得意げに話すのが
とてもうれしかった。みんな、自分の国が大好きで、
お母さんの料理が大好きで、そんな人々が集まった
夜だった。みんな、お酒が弱いらしく、あまり飲まなかった。
かわりに、ブラジルのガラナというジュースを飲んだ。
色は、ビールと変わらなかった。
BGMは、ミュージシャンのウィラの選曲。
大好きな、カエターノの曲もかけてくれた。
たくさん食べて、話して、笑った。
以前、カディーに、「おなかいっぱいのことを、
日本では、おなかぱんぱんって言うんだよ」
って教えたら、この日も「ぱんぱーん」と
おなかをさすって笑っていた。
帰のバスの中で、ヨーマくんが、わたしとカディーに
ラベンダーの花をひとにぎりくれた。
いいにおい。
バスに乗っている間、ずっとくんくんしていた。